コンゴ民主共和国

コンゴ民主共和国の国旗
首都キンシャサ
言語フランス語
人口66,020,000人(2008)
面積2,345,410km²

解説

コンゴ民主共和国の国旗はサブ・サハラの国旗の中では最も頻繁に変更になった国旗である。

現在の国旗は2005年12月、独立以来初めてと言っていい民主的な現行憲法で制定され、2006年2月20日から正式に国旗となった。

独立当初の1963年から1971年までの国旗に類似しているが、平和と希望を象徴する青がやや明るめになっている。

赤は国家のために殉じた先人の血、黄色はダイヤモンドやウランなど世界屈指の豊富な鉱物資源による国富を表し、星は国家の統合とその輝かしい未来を象徴している。

6つの星は独立時の6つの州を表す。もっとも現在は、10の州と国の直轄地である首都のキンシャサで構成されている。

このデザイン旗は、ベルギー国王レオポルド2世の創立になる国際アフリカ協会が1877年に採択した旗が濫觴。

有名なアフリカ探検家である英国のリヴィングストンが行方不明となったのをジャーナリストとして追いかけた米国のヘンリー・モートン・スタンリーのアイディアから「まれた。星は「暗黒大陸」と呼ばれたアフリカ明るく輝く「文明の光」を象徴したといわれる。

この旗がコンゴ自由国の国旗として採択され、ベルギー領コンゴとなってからも引き続き使用された。

1960年6月30日に独立したときに、左側に6つの州を意味する6つの黄色い星が付け加えられ、1963年まで用いられた。

モブツ・セセ・セコが独裁政権を確立した1963年に6つの星がなくなり、中央の星は左上に移動し、左下から右上に斜めに横断する赤で両脇を固めた黄色の帯が付け加えられた。

この国旗は1966年にデザインの一部が変更されたが、1971年まで、約5年間、用いられた。

1971年にザイール共和国という国名になった時、これまでの青と星を基調とするデザインはイメージを一新し、緑地の中央に黄色の円を置き、その中に松明を掲げる右腕というデザインに変更になった。

緑黄赤というのは多くのアフリカ諸国の国旗に用いられている汎アフリカカラー。

モブツ率いる革命人民運動(MPR)の党章にもとづく。

この旗は1997年、モブツ政権が崩壊するまでの約17年間、用いられた。