老生は記事を読んでいて思わず、目がうるうるしてしまった。天皇陛下が「少し、いただこうか」と述べられ、原発事故後、初めて収穫した福島県広野町の新米が、吹上御所に届けられたという。
明治2(1869)年に太政官布告で制定された天皇旗。
陛下の御料車などで見かけることがある。
産経新聞(11月27日)電子版の報道である。
宮内庁は二十七日、東京電力福島第1原発の事故後、福島県広野町で初めて収穫されたコシヒカリの新米が同庁に提供され、天皇陛下のご希望で、お住まいの皇居・御所に一部をお届けしたと発表した。
同町は事故後に自粛していた水稲の作付けを約3年ぶりに再開。山田基星町長が10月に首相官邸を訪れ、各省庁の職員食堂用として新米を贈呈する目録を安倍晋三首相に渡していた。
宮内庁には20日、職員食堂約4日分の消費量に相当する120キロが届いた。報告を受けた陛下が「苦労されて作ったお米であろうから、自分たちも少しいただこうか」と希望されたため、26日に一部を御所にお届けしたという。
宮内庁の職員食堂では、27日からおにぎりの無料サービスなどを提供する。
天皇、皇后両陛下は事故後、平成23年5月と24年10月、25年7月に福島県をご訪問。24年の訪問では、広野町と同じ双葉郡の川内村で除染作業を視察された。
及ばずながら、我が家も明日にでもこの米を求めたい。愚妻、もとい愛妻が会長を務める難民を助ける会(AAR, JAPAN)では毎日、職員用に白飯だけを提供し、おかずは各自で工夫する“社員食堂”を開設している。ありがたいことに、被災地支援で親しくなった方々をはじめ、各地から漬物や梅干しが寄せられるなど、「助ける会」をお助けいただき、きょう(11月27日)は来訪したUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の新任代表リンデンバウアー氏も感心して見て帰られたが、AARでも早速、同じように福島のお米を食べるように勧めたい。
首相官邸や自民党本部などでも、陛下にならってコメばかりでなく野菜や水産物などを是非、日常的に食してもらいたいものだ。