日本の国旗
不謹慎と言うなかれ。
口紅研究者には本当にお世話になりました。
前回の東京オリンピックでは、「日の丸」の赤の色にも困った。明度、色相、彩度…どんな色が適切かということである。
法務省司法法制調査部、衆議院法制局、国立国会図書館といった公的機関のほか、日本色彩研究所(色研)、資生堂研究所が大いに協力してくれた。
色研とはいっしょに、無作為に集めた各家庭の「日の丸」500枚を集め、日本人がどういう色を国旗の赤として感じているかを色票にして分析、他の色から外れたものを除外して平均値を取ったりもした。
また、さすが口紅の研究をしている資生堂、赤についてこんなにも研究しているのかと感心した。50年以上前に2000種類の口紅を試作し、何十種類も販売していた。
爾来、女性の唇を求め、もとい見つめ、もといもとい、唇の色を勝手に鑑別し、これが「日の丸」の色に適するか否かを考えつつ電車に乗っているのかも(笑)。
1998年(平成10)年の長野大会の時には、白についてTOTOのお世話になったことは以前、触れた。白の清潔感、風合い、赤との折り合い、この会社もまたいろいろ研究していた。