「持つべき友は贈り物をくれる友」という漢籍が頭をよぎった(笑)。
5月10日、買えば38,000円もするボストン交響楽団(シャルル・デュトワ指揮)のコンサートの席を、主催者が愚妻にくださったのだ。
そこで、私もお相伴することとなり、サントリーホールに出かけたところ、めずらしく、正面玄関前に米国旗が掲揚されていた。ホールが歓迎の意を示したのであろうが、ここは「日の丸」と併せて掲揚すべきではなかったか。ちなみに右外務省の旗は「響」の文字をデザインしたサントリーのロゴのついた白地の旗。
演奏には文句なし。モーツアルトの38番シンフォニー「プラハ」とマーラーの5番シンフォニー。後者は100人の大編成オケ(第1Vlnが16人、コントラバスだけでも9つ、ホルン7本…)でのド迫力。最高だった。すぐ横の席が斎木外務事務次官ご夫妻だったが、昨日は岸田外相やケネディ駐日大使も来場したのだろうか。
同盟国との友好と相互理解に直結するこういう文化行事には大臣、大使は言うに及ばず、皇族の方のご臨席もあっていいのではないかと思う。
それとともに、いや、それだからこそ、ホールの玄関前に日米両国旗が並ばなかったのは残念だ。