5月、難民を助ける会の職員の結婚披露宴で新郎の地元・箱根に行ってきました。五月晴れとはかくやというくらいの晴天で、なんともおめでたく、かつ楽しい披露宴でした。
その行き帰り、東名高速道路を走行中、左右の街路灯を眺めました。
これは、1964年の東京オリンピックの直前に、オリンピック関連施設の国旗掲揚塔のためにデザインされたものがもとになっています。当時、組織委施設部の人からそれを採用したいとの提案があり、私はも賛成したのでした。地面から上に行くに従って、1度の角度で細くなっているパイプなのです。
日本軽金属と昭和アルミが組織委と調整しながら開発したものです。
街路灯はよく見ると、途中の婉曲しているところからは同じ太さに見えますが、いかがでしょう。
実は、国旗掲揚塔にはさまざまなものがあるのです。
- 通常の1本のパイプ状のもので、外側にロープがあるもの。
- ロープを中から通すもの。
- ロープを巻くためにはテコの原理を利用した簡単な巻き上げ具が必要なもの。
- 掲揚塔に伸縮性があり、人の高さから数段階に伸びて行く仕掛けになっているもの。
みなさまもどうぞ、さまざまな掲揚塔を観察してみてください。盗難防止、ロープの切断防止、掲揚時の美しさ…さまざまな要素から工夫が施されているのが、わかります。
また、店先の幟のように、大量の水を入れたポリタンクに人の背よりややたかい竿を立てて「大安売り」「新型機械導入」「深謝発売」などと書いた宣伝旗を取り付ける方式の問題ありますが、これに国旗というのはどうかと思います。手が届かないところが国旗の掲揚塔としてはふさわしいのではないでしょうか。