1964年の東京オリンピックの開会式には94の国と地域が参加した。組織委の『公式報告書』には、冒頭、開会式で行進したプラカード(国名を記載)と旗手、役員・選手がカラー印刷で紹介されている。
しかし、なぜか、ウィキペディアほかで「参加したのは93の国と地域」といった表現がある。私はにはよく解らないが、当時も、報告書でも94となっている。
一昨年のロンドン大会ではそれが208にもなった。ほかにもカタルーニャ、パレスチナ、西サハラ、南オセチア、アブハジア、コソボ、沿ドニエストル、クリミアなどもかのうせいなしとしないので、2020年の東京オリンピックでは210くらいになるやもしれない。
いずれにもせよ、1964年の東京大会の倍以上、しかも増えた国には政情不安定な国が多いので、今後とも国旗変更の可能性は高い。要注意である。
以下は、1964年の東京オリンピックの開会式に参加した国と地域。赤字はその後、国旗を変更した国(35ヵ国)。
- ギリシャ(ヨット競技では別の国旗=現国旗)
- アフガニスタン(東京大会後数回変更)
- アルジェリア
- アルゼンチン
- オーストラリア
- オーストリア
- バハマ(独立で変更)
- ベルギー
- バミューダ(独立で変更)
- バルバドス(受付けたが不参加)
- ボリビア(星1つを追加)
- ブラジル(星4つを追加)
- ギアナ(仏領)
- ブルガリア(非共産化で紋章撤去)
- ビ ル マ (数次にわたり国旗を変更)
- カンボジア(数次にわたり国旗を変更)
- カメルーン(2つの星が中央の1つの星に)
- カナダ(東京大会直後に変更)
- セイロン(周辺の棒状のものが菩提樹の葉に変更)
- チャド
- チリ
- コロンビア
- コンゴ(ブラザビル)(共産政権撤退で独立当初の国旗に復帰)
- コスタリカ
- キューバ
- チェコスロバキア(現チェコとスロバキア)
- デンマーク
- ドミニカ共和国(受付けたが不参加)
- エチオピア(帝政廃止で変更)
- フィンランド
- フランス(ヨット競技では海上用国旗)
- ドイツ(中央に五輪を入れた統一チーム旗、その後、東西独自に参加、さらに統一へ)
- ガーナ(政変で独立当初の国旗に復帰)
- イギリス(2020年までにはスコットランド分離の可能性も多少あり)
- ホンコン(返還で変更)
- ハンガリー
- アイスランド
- インド
- イラン(帝政崩壊でライオンの紋章が消滅するなどの変更)
- イラク(数次にわたり変更)
- アイルランド
- イスラエル
- イタリア
- アイボリーコースト(コートジボアール)
- ジャマイカ
- ケニア
- 韓国
- レバノン
- リベリア
- リビア(このあと2度変更でさらに旧復)
- リヒテンシュタイン
- ルクセンブルク
- マダガスカル
- マレーシア
- マリ
- メキシコ(紋章を囲むリースが半円形に)
- モナコ
- モンゴル(共産政権崩壊で黄色い星を撤去)
- モロッコ(非共産化で星撤去)
- ネパール(王政廃止で変更の可能性も)
- オランダ
- 蘭領アンチル(西インド諸島)
- ニュージーランド(2014年末に国旗変更と発表)
- ニジェール
- ナイジェリア
- 北ローデシア(ザンビア)(閉会式の日に独立、国名・国旗を変更)
- ノルウェー
- パキスタン
- パナマ
- ペルー
- フィリピン
- ポーランド
- ポルトガル
- プエルトリコ(2020年までには、もしかしてアメリカの51番目の州に昇格?)
- ローデシア(現ジンバブエ)
- ルーマニア(非共産化で紋章撤去)
- セネガル
- スペイン(カタルーニャに分離独立の可能性あり)
- スエーデン
- スイス
- 台湾(スポーツ大会参加の場合は専用の梅花旗を使用することに変更)
- タンガニーカ(現タンザニア)
- タイ
- トリニダード・トバゴ
- チュニジア
- トルコ
- アラブ連合(現エジプトとシリア)
- ウガンダ
- ウルグアイ
- アメリカ
- ソ連(連邦崩壊で今は15カ国。継承国家のロシアも国旗を全面変更)
- ベネズエラ(チャベス大統領時代に馬のむきを変え、星を増やした)
- ベトナム(北による統一で南の国旗は消滅)
- ユーゴスラビア(現7カ国)
- 日本