ベトナムの国旗を燃やすカンボジア人僧

ベトナムとカンボジアは歴史的に仲が悪い。カンボジア人に言わせると、今の北ベトナムン南部くらいまでが自国領だったのを侵略されたし、今でも沿岸の島を不当に盗られているというのだ。

このため近代においても時々、在カンボジアのベトナム人が虐殺されたり、いじめられたりということがあった。1970年のロン・ノル将軍によるクーデター直後がそうだったし、75年にポル・ポト政権ができた後も、まず、ベトナム系が狙われた。

逆に78年末、ベトナムの力を頼ってヘン・サムリン将軍はポル・ポト派をタイ国境地帯に追い出した。

今年夏ころから、「ベトナム人に職を奪われている」といった主張が出され、これに同じくベトナムが嫌いな親中国派が加担したりして、プノンペンのベトナム大使館にデモが押し寄せたり、その集会でベトナムノ国旗が焼かれたりした。

相手国を侮辱する目的でその国旗を焼き捨てることは最悪の非礼であることはいうまでもない。日本の刑法では国旗を燃やした場合、犯罪として取り扱われます。

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