首都 | 北京 |
言語 | 中国語 |
人口 | 1,345,751,000人(2008) |
面積 | 9,596,960km² |
解説
1949年6月16日、全国人民政治協商会議は新国旗を制定することを決定し、人民日報紙上を通じ、公募が行われた。
その結果、3012点の作品が寄せられ、1949年7月に、経済学者で芸術家でもある曾聯松の作品が採択された。
「五星紅旗」と呼ばれるこの国旗は、同年10月1日、中華人民共和国の建国に際し、天安門広場に国旗としてはじめて掲げられた。
国旗の縦横比は2:3で、旗を四等分した左上部分を10×15に区画した升目上に5つの星を配置するよう決められている。
大きな星の外接円の直径は旗の高さの3/10、小さな星の外接円は旗の高さの1/10である。
中華人民共和国憲法第136条は、「中華人民共和国の国旗は、五星紅旗である」と定めている。
1990年に国旗法が制定され、旗の掲揚方法や取り扱い方などが明文化された。
日本の国旗国歌法には「日の丸」の取り扱いについて何の規定もないが、中国の場合には自国の国旗について、粗略に扱っては厳罰に処せられることも規定されている。
赤地は共産主義革命を象徴する。
大きな星は中国共産党と人民の団結を、4つの小星はそれぞれ労働者・農民・知識階級・愛国的資本家を表わし、黄色は光明を象徴している。
近年、改革開放が叫ばれるようになって、こうした階級意識を表すという説明のほかに、全民族の統合の象徴という説も出てきている。
中国では漢民族のほかに55の少数民族が認定されている。
中でも、相対的に数の多い漢、満、蔵、朝、回の5大民族とその団結、ひいては全民族の統合を象徴しているのがこの5つの星の組み合わせだという説明である。
石原慎太郎東京都知事は、日本外交を叱る比喩として、「このままでは日本を表すもう一つの星が増える」と警告を発している。
なお、日本語にも「真っ赤なウソ」のように、また、中国語には「赤誠」「赤心」などの言葉があるように、中国語では「赤」は必ずしもredを表わさずpureの意味であるのが普通だ。redに相当するのは「紅」である。
したがって、中国共産党の機関紙は「紅旗」であり、赤十字は「紅十字」となる。