コソボ共和国

コソボ共和国の国旗
首都プリシュティナ
言語アルバニア語、セルビア語 他にロマ語、トルコ語、ボスニア語
人口1,804,838人
面積10,908km²

解説

2008年2月17日の独立宣言と同時に制定され、発表された国旗。

青地に黄色のシルエットで国土の地形が描かれ、その上にコソボに居住する6民族の調和と団結の象徴として6個の白い星を並べたものである。

バルカン半島中部に位置するこの国は、北東をセルビア、南東をマケドニア共和国、南西をアルバニア、北西をモンテネグロに囲まれている内陸国。

1991年までのユーゴスラビア時代にはセルビアの自治州のひとつであったが、その後、1990年代後半からアルバニアが支援するアルバニア系を主体とするコソボ解放軍とセルビアとの間で血で血を洗う激戦が行われ、NATOの軍事介入、民族殲滅(クレンジング)という20世紀末、最大の戦闘が続き、多くの国民が入れ替わるなど、社会構造が根本から変わる結果をもたらした。

21世紀に入ってからは国連の管理下に置かれていた。

2008年2月17日にコソボ議会は独立を宣言し、コソボ共和国となった。しかし、この国を承認しているのは、国連加盟193国中、日本を含む85ヶ国(2011年10月現在)に留まり、依然、国連への加盟を認められていない。

それは、セルビアがこの国土を自国のコソボ・メトヒヤ自治州とみなしているからであり、ロシア、スペイン、ルーマニア、中国などをはじめ、自国内に少数民族居住地域を抱える国々の多くが、その独立を承認していないからである。

青地に星というのは、EUの旗を連想させるものであるが、それはこの国の独立に際し、EU諸国の支援を受けたことによる。

なお、コソボ国民の圧倒的多数はアルバニア人であり、国内ではアルバニアの国旗を掲げている人も多く、1国でありながら2つの国旗があるような実態であり、それがまたセルビアにとっては許しがたい実態といえよう。