大使車からの国旗剥奪事件に幕

9月4日、中国・北京市の公安当局は丹羽駐中国大使の公用車から日本国旗が奪われた事件で、男性2人を正式に5日間の拘留処分にしたことなどを明らかにした。

それによると、①先月27日の事件発生後すぐに捜査を展開したこと、②29日には容疑者である河北省の男23歳と黒竜江省の男25歳の2人の身柄を拘束したこと、③2人は犯行を認め、④「現下の日中関係に不満を持って行為に及んだ」と供述、⑤奪った国旗を「捨てた」と供述し亭ルコトヲ明らかにした。

北京市公安局は2人に軽微な違法行為を処罰する治安管理処罰法に基づく今回の行政拘留処分にした。

中国共産党の指導部が大きく交代する秋の党大会を前に、社会環境の安定維持を重視する観点から、ネットなどの国内世論に配慮し、軽微な犯罪として、問題の拡大を防いだと見られる。

今週末、ウラジオストクで行われるAPEC首脳会議、大統領戦さなかというべきオバマ米国大統領は欠席するが、日本がどうしても出席しなくてはならないというものでもない。間違えても、中国側に寄りそう態度はよくない。今回参加する日中両首脳とも任期が長くないわけだし、ここは「会談見送りもあり」で行きたいものだ。

また、今度は日本国内で、中国の国旗が奪われるようなことがないよう、くれぐれも警備をしっかりお願いしたいものだ。

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