各紙の報じるところに拠れば、アメリカ「51番目の州」への昇格の是非を問う米自治領プエルトリコの住民投票が11月7日、実施され、開票の結果、州昇格に賛成する票61%で過半数を占めた。
CNNによると、同様の住民投票は過去3回実施されたが、過半数が賛成というのは今回が初めてとのこと。
ただ、少々ややこしいのは、同時に行われたプエルトリコ知事選で当選した新しい知事は州昇格に反対という公約を掲げ、必要とされる米議会の承認について、新知事は米議会への働きかけに消極的な姿勢を取るとみられることだ。
「米議会の早期の承認は微妙で、曲折が予想される」と産経新聞の黒沢潤ニューヨーク特派員は報じている。
もし、アメリカに51番目の州ができたら、もちろん「星条旗」は51星となる。すでにその場合の案が2つ用意されているところが、いかにもアメリカらしいが。
プエルトリコ準州の旗はキューバの国旗と形が同じだが、配色が逆。これは、キューバとともにスペインからの独立運動が起きたためである。青の部分は当初は水色であったが、1952年にアメリカ自治領となった際に、米国旗「星条旗」と同じブルーに変更された。