ソビエト連邦の国旗
世界の国旗では中国やベトナムの国旗には黄色ないし金色の星が登場する。ベトナムの国旗はその名も「金星紅旗」。
それが先日、都内の温泉で雪見酒と思って、北国、札幌、サッポロビールと連想して、注文した。そのときに出てきたのが、「金星黒地」のサッポロビールの缶。ビールは麒麟ラガーと決めて入る?私には久々のラベル。
北海道開拓使の「北辰旗」
ウィキペディアで見てみると、「サッポロビールのラベルに描かれている星は北極星(ポラリス)を表し、前身の開拓使麦酒醸造所を保有していた北海道開拓使の徽章であり、サッポロビールとなったあとも使用が続けられ、同社の伝統となっている」。
そこで同社の「お客さまサービスセンター」に問い合わせた。応対した武富さんは実に親切。
「1964年大日本麥酒から分離してサッポロビールとなったときから1990年までは赤い星でした。それが2003年以降、黒地金星に変わりました。その間の13年間ほどは、赤い楕円を斜めにして銀河系を表わす印(ギャラクシーマーク)にしていました」。
1964~1990年
2003~現在
1964年というと東京オリンピックの年、1990年というのは冷戦終了期。その年の10月3日、ドイツが統一し、ソ連は翌年12月25日に崩壊した。そんなことを想起していると、サッポロビールの赤い星は冷戦終了とともに廃止したのか、と聞きたくなるが、それでは竹冨さんもお答えしにくかろうと思い、遠慮した。
というのは、もう一つ、「赤い星」の国旗があるからだ。北朝鮮の国旗。
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の国旗
そして他にも「アフリカの角」に位置するジブチ、アルジェリア、チュニジア、ニュージーランドの国旗にも「赤い星」は登場する。
今夜はまたサッポロビールでも飲みながら、ほかに「赤い星」の国旗がないか、世界に思いをめぐらしてみよう。「赤い星」は共産主義国の国旗で知られたが、必ずしもそうとは限らないのはサッポロビールの例でも明らかといえるだろう。