アフリカ大陸の南の内陸国スワジランドの国旗の話。
青は深く澄みわたる空と平和を、黄は豊富な鉱物資源を、赤は自由のための闘いを象徴する。中央はスワジ人戦士の盾と槍や、王の笏などで、盾の白と黒は牛の皮を表わす。2本の槍と棍棒などとともに、主権を侵害する敵には断固として戦う強い意志を表わしている。解らないのは、王笏に天人鳥(テンニンチョウVidua macroura、英名Pin-tailed whydah)の羽を付けたと説明されていること。
テンニンチョウ(オス生殖羽)
テンンンチョウについて、ウィキペディアは「サバンナに生息する。食性は雑食で、種子や昆虫類などを食べる。繁殖形態は卵生。オスは樹上にいるメスの頭上で停空飛翔(ホバリング)し、求愛する。メスはカエデチョウ類の巣に卵を産む(托卵)。卵から孵化した雛は托卵対象の鳥類の雛と一緒に成長することもある。ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されているテンニンチョウ(天人鳥、)は、テンニンチョウ科テンニンチョウ属に分類される鳥。全長オス34cm(繁殖期)、メス12cm。下面の羽毛は白い。嘴の色彩は赤い。オスは生殖羽は頭頂から後頭、上面が黒い羽毛で覆われる。また尾羽のうち中央部の4枚が伸長する。オスの非生殖羽やメスは頭頂部から後頭や上面が灰褐色の羽毛で覆われる」と説明している。
だから、どこを見ても「青い羽」は出てこないのだ。
前回紹介した国王の趣味?を垂涎の的として、ボーっとしてしまったのか、カナダ国旗の「赤が太平洋と大西洋を表す」という先例を私は忘れてしまった。海や羽の色が実際とは違ってもいいのか。うんうん、いよいよスワジランドが解らなくなった。しかし、「生まれる時代と場所を間違えた」というのではなく、この変わった国にも、そして美しいテンニンチョウにも興味が湧く。