8月20日の20時からNHK総合テレビに出演します。NHKでは19日から3日間、同じ時間帯に特集番組「1964 東京オリンピック」を放映します。初日は、「感動の開会式」、2日目は「こうして東京招致に成功した」、3日目は「競技」(多少、私の聞き違いがあるかもしれません)。私が出演するのは、2日目です。
2013年7月9日正午前、国立競技場アリーナに立つ筆者。「あの日」から来年で50年。
1964年10月10日正午前、東京オリンピック開会式目前の朝、国立競技場で。
私は未だ早稲田の学生でしたが、東京オリンピック組織委で最年少職員(国旗担当専門職員)として勤務しました。この番組は当時の回顧談で、主として、田畑政治(まさじ)組織委初代事務総長の貢献を語らせていただきました。
田畑さんはまさにオリンピックに全情熱を傾け、東京招致への流れを作るうえで、決定的な役割を果たした人です。
しかし、1962年、ジャカルタでのアジア競技大会で、インドネシアがIOCメンバーであるイスラエルと台湾を招かなかったことから日本選手団は大混乱。帰国後の政治力学も絡んで、田畑さんは組織委事務総長の座を去らねばならなくなったのでした。後任はスペイン大使だった与謝野 秀(すぐる)さん(鉄幹・晶子の息子、馨元衆院議員の父)だったが、その力量は田畑さんにはるかに及ばなかった。
若い私はこの「事件」に大きなショックを受けるとともに、人間関係の大切さ、日本人の責任の取り方など多くを学ばせていただいた。
開会式の朝、田畑さんが誰よりも早く正面スタンド着席された姿を見て、そうっと会釈したことを、ついこの間のことのように思い出す。
国立競技場正面スタンドで。
追記:自由報道協会のnoborder テレビの同時刻に「大貫康雄 世界を語る」という番組で難民を助ける会の若い仲間とシリア難民をテーマに出演する予定ですが、こちらは生放送です。詳しくは、noborderにアクセスしてください。