バレンティン選手おめでとう!

プロ野球「ヤクルト‐広島」戦(11日、神宮)でヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が六回2死走者なしの場面で、広島・大竹から今季55号ソロ本塁打を放ち、1964年に王貞治(巨人)、2001年・ローズ(近鉄)、02年・カブレラ(西武)が放ったシーズン最多55本塁打のプロ野球記録に並んだ。


キュラソーの旗

チーム122試合目での55号到達は、ローズ、カブレラの135試合を上回る史上最も速い記録達成となった。

バレンティンは今季ここまで大竹から3本塁打と得意にしていた。

バレンティンはカリブ海に浮かぶオランダ構成体の一つ(旧オランダ領アンティル)キュラソー島の出身。野球が盛んな地域で2013年のWBCではオランダ代表のほとんどを占め、このチームで準決勝まで勝ち進んだ。前日は、今や日本のエースの実力を示す前田健から本塁打、前田はマウンドで苦笑いするほかなかった。

ソフトバンクの王貞治球団会長は10日、ヤフオクドームでの西武戦の試合後に記者団に、驚異的なスピードで本塁打を量産するバレンティンの記録更新に期待を寄せた。10現在23試合を残す“大砲”に向け「どこまでいくか、チャレンジしてもらいましょう」とエールを送っていた。そして、この“世界の本塁打王”もバレンティンの怪力には目を丸くしている。「角度がつけば、どこでも入っちゃうからね」とうなった(「日刊スポーツ」)。

この旗は同島の公式な旗として1984年7月2日に制定された。黄色は空と海の間に輝く太陽の光、2つの星は「愛と幸福」、そして世界中(五大陸)からキュラソー島に集う人々を表している。

キュラソー(オランダ語: Curaçao、クラサオとも)は、ベネズエラの北約60kmのカリブ海に位置するオランダ王国の構成国。面積は448km²(淡路島より2割小さい程度)。人口14万余で、主都はウィレムスタット(街並みはユネスコの世界遺産に登録)。キュラソーとはポルトガル語で「聖心」だが、左党には、ラム酒をベースにキュラソー産オレンジの果皮を用いたリキュールであるキュラソー酒で知られる。

この島は観光地としても知られているが、ベネズエラ産の原油の精製と貯蔵施設からの収入に依存している。

日本との関係では、リトアニアの在カウナス領事・杉原千畝による「キュラソー査証(ビザ)」で有名。第二次世界大戦前、ナチス・ドイツに迫害されたユダヤ人たちが出国するために利用したのがキュラソー島へのビザ。当時のオランダはナチス・ドイツに占領されていたが、ユダヤ人への差別や偏見が比較的少なかったため、ユダヤ人へキュラソーへのビザを発行していた。実際には途中経由地であるアメリカ(西廻り)や上海(東廻り)にとどまるユダヤ人が多数であったが、杉原領事はそのあたりを百も承知のうえ、本国の指示を待たず、日本の通過ビザを発給し続けた。その結果、数千人のユダヤ人の命を救うことになったのだった。

話が横にそれた。バレンティン選手おめでとう!

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