ケニアの首都ナイロビで外国人を含む無差別テロ事件が発生し、多くの犠牲者が出ている。
まずもって、亡くなられた方々に哀悼の意をささげ、数百人と報道されている負傷された方々の早急な全快を祈る。
私が関わっているAAR難民を助ける会もケニアにベテランの松本理恵さん以下3人のスタッフと現地スタッフで事務所を構え、ケニア国内での活動はもとより、スーダンや南スーダンへの支援活動にあたっている。
同会の柳瀬房子会長が松本駐在代表に電話しているのを聞いていたところ、任地のケニア北東部におりナイロビには行っておらず安全、情報は①大使館やJICA、②国際NGO間の情報交換、③大家さんをはじめとする周辺のケニア人たちから、④内外のマスメディアやネットなどでかなり正確かつ詳細につかんでいるということ。一安心だ。
また、事件発生当時、ナイロビではたまたま日本人会主催の催しがあり、普段は多くの日本人も買い物に行くショッピングセンターにほとんど日本人がいなかったといったことが分かった。
ケニアは日本のアフリカ支援や協力の根拠地となっているが周辺、特に東のソマリアと北の南スーダンが紛争地であり、ケニア自体も国内の治安は十分ではない。ここはウフル・ケニャッタ大統領(1961~)はじめ、ケニアの政府・軍により、しっかりと秩序を確立してもらいたい。ちなみに、同大統領の父親は1964年から1978年まで、ケニアの初代大統領だったジョモ・ケニヤッタ(1893~1978)であり、ケニアの国旗を採択した人でもある。
また、みなさまにおかれてはそうした状況下にあっても、松本さんのような人道支援にあたっている日本人がたくさんいることに思いを寄せていただければありがたい。