NZやオーストラリアとの深い関係を示すサモアの国旗

世界で最初に2014年を迎えた国はどこでしょう?

答えは南太平洋のキリバスとサモアです。キリバスについては先に触れましたので、ここではサモアについて。


サモアの国旗。
NZとオーストラリアの国旗をうまく取り入れています。

オーストラリアの国旗

サモアは2011年12月29・(30)・31日の2日をうまく操作して、歴史的経済的に深い関係にあるニュージーランドやオーストラリアなどとの時差を少なくするため、119年ぶりに自国の標準時を日付変更線の東側から西側に移しました。UTC+13にしたのです。このため12月30日を排し、29日の翌日を31日としました。しかも、9月の最終日曜日に始まる夏時間ではUTC+14となるのです。このため、キリバス同様、世界で最も早く日付が変わる国となったのです。

この国は時々、こうした大胆なことをやってのける国です。2009年9月7日には、自動車の通行を右から左にしました。これは日本から輸入する車が増大したから、それに合わせるほうが、都合がいいという理由です。私は北方領土やサハリン、ロシアの沿海州などに何十回と行きましたが、これらの地域では90%以上が日本車ですから、みんなが右ハンドルで右側通行していることにとても違和感を覚えるし、ハラハラすることもあります。ですから、サモアはずいぶん思い切ったことをする国だなぁという印象です。

今回は最後に、みなさまおなじみの「陽はまた昇る」(谷村新司作詞 / 作曲)の歌詞を書いて、南太平洋の国々に思いをはせてみましょう。(小さな声で言いますが、この曲は、「昴」とともにカラオケでは十八番にしている私の大好きな歌なのです。)

夢を削りながら 年老いてゆくことに
気がついた時 はじめて気付く 空の青さに
あの人に教えられた 無言のやさしさに
今さらながら 涙こぼれて
酔いつぶれた そんな夜
陽はまた昇る どんな人の心にも
ああ生きてるとは 燃えながら暮らすこと
冬晴れの空 流れる煙 風は北風

なお、アメリカ領サモアは、UTC-11の時間帯のままです。

では、ここで私からの質問です。2013年を最後に送った国はどこでしょう?

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