弔旗の掲げ方

故郷・秋田の中学の同級生・山本圀麿くんが亡くなった。少年時代にとても親しかったので、哀惜追悼の念にかられる。合掌

そんな時、同じ秋田の別の同級生「しょっつる」さんから、「今のうちに訊きたいが」と断って、物騒な質問がきた。いわく「Xデイには国旗をこうしろという決まりはあるのか」。

そこで、昭和天皇が崩御されたとき(昭和63年1月)、全国各地の公共団体などから、国旗をどう掲げるべきかの問い合わせをいただいたし、メディアでも説明したことを基礎にお答えしたい。


「大喪中ノ国旗掲揚方」附図

大喪中ノ国旗掲揚方(たいそうちゅうのこっきけいようほう)という閣令(内閣が発する命令。現在の内閣府令)がある。法令番号「大正元年閣令第1号
。1912年(大正元)年7月30日に発令されたもの。すなわち明治天皇が崩御されたその日に発せられたものだ。

中身は、「大喪中国旗ヲ掲揚スルトキハ竿球ハ黒布ヲ以テ之ヲ蔽ヒ且旗竿ノ上部ニ黒布ヲ附スヘシ其ノ図式左ノ如]、すなわち、「旗竿の先にある竿球を黒布で覆い、旗竿の上部に黒布を付けよ」ということで、図を付して指示している。以後の大正天皇、昭和天皇の大喪の礼においても政府公官庁これに準拠して行っている。この閣令は現在も有効であるが、諸外国では半旗のほうが一般的である。

半旗というのは一度、竿頭まで上げ、それからしかるべき高さまで国旗を降ろして止めることをいう。

まとめていうと。弔意を旗(弔旗)で表すなら、

  1. 竿玉を黒布で覆う
  2. 竿頭から黒い帯状の布を垂らす
  3. 半旗にする

の3つのやり方がある。但し、これら3つを併用することはする必要がない。

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