「ロシア軍投入の必要性は消えた。あれは自警団であってロシア軍ではない」「正当な大統領であるヤヌーコビッチ氏から要請があったから支援する」「ロシアにはウクライナのロシア系住民を護る宜オムがある」…4日、記者会見するロシアのプーチン大統領だが、プーチンさん、それは「無理な説明」に過ぎないですよ。
ロシア軍に包囲されたウクライナの軍事施設。NHKテレビから。
ウクライナ軍を取り囲むロシア軍の装甲車
載っているトラックも装甲車もロシア・ナンバーで、ほとんど全員が覆面して、言葉を発せず、武器を携帯しないウクライナ兵に威嚇射撃をし、基地内での自由行動も認めていません。プーチンさんは「キエフでの出来事は武力による政権奪取だ。クーデターだ」とも言いますが、議会が憲法に従ってヤヌーコビッチ大統領の解任を決めました。ウクライナのロシア系住民を特に狙った行動も見られません。今後ともそれは厳禁となるでしょう。
これではまず欧米は、ロシア高官へのビザの発給停止から、ロシア資産の凍結までさまざまな外交・経済手段を発動してゆくでしょう。
愛国主義的行動であれば無罪というのでは、ロシアは民主的先進法治国家ではなく、日本のすぐ西側にある大国と、あまり変わらない、またはそれにも劣るレベルの国だということになりますよ。
当面は無用の不規則衝突を避け、ウクライナ東部へのロシア軍の侵攻がないことを祈りたい。
非武装のウクライナ将兵が自国の基地内を行進するのを止め、それ以上進むと足を狙撃するぞと外国報道陣の前で叫ぶロシア兵。
ウクライナ将兵は自国の国旗と旧ソ連時代の軍旗を奉持し、「友軍を攻撃するのか」と迫った。一触即発の危機だった。
BBC放送の映像をNHKが受信して放映したもの。