昨年9月8日午後3時56分に撮影した、東京のホテル・ニューオータニ正面玄関上の迎賓用国旗です。きっと、大事なお客さまが、これらの5カ国から宿泊しているということなのでしょう。
ところで、この5つの国旗、どこの国の旗でしょう? 国旗検定の問題なら、少なくとも中級、右の3つなど上級もいいところかも。垂れ下がったままですから、かなりの難問です。
そこで、風が吹くのを4分待ちました。それがこっちの写真。
これなら初級かな?
左から、ブラジル、日本、一つおいてポーランド。ここまではすぐ判りますね。
後の2つが中・上級でしょうか。ニュージーランドとスーダンです。さすがニューオータニ、要人の来訪には慣れているようです。ちなみに国旗は向かって左から、国名のアルファベット順ということになります。
実はこれって、結構大変な仕事なのです。このホテルも、帝国ホテルも、パレスホテル…も英国旗の逆掲揚をし、私が注意したところ、いずれもマネージャーがふっとんできて、(なぜか)それぞれ自社製のクッキーを1箱持参して、礼を言われたことが一再ならずありました。(それで私が肥ったのかも、というくらい一時期、頻繁でした。おかげで今でもこれらのホテルの電話番号を暗記しています。)
ここで秘密をばらしちゃいますが、ホテル・グランドパレスはクッキーを持ってこなかったせいか(笑)、それどころか、直しもせず、丁重なお礼も言わずでしたので、拙著『国旗についての12章』(YMCA出版)で、証拠写真とともに記述し、広くあまねく注意を喚起したことがあります。
2020年の東京オリンピック、まさか国旗の逆掲揚だけはしないでくださいね。それって決して簡単なことではないですよ。組織委、おそらくは掲揚を担当するであろう自衛隊、ボーイスカウトのみなさん、心してがんばってください。