国旗国歌法案国会審議における私の発言⑦

世間には、また若干の政治家の方の中にも、この際、新たに国旗・国歌を制定すべきであるという意見もあるやに聞いておりますが、私は、これには断固反対いたします。日の丸・君が代は、日本らしさを結実させ、表現したものであり、このことの重要さははかり知れないものがあります。また、日の丸・君が代にはこれまで内外で国旗・国歌として十分認められ、使用され、普及しているという実績があり、新たな国旗・国歌の制定を行う場合には、比較にならない強制を伴って、なお安定した普及ができるとは私には考えられないのでございます。


太平洋を行く咸臨丸

他方、国旗や国歌の取り扱いや演奏時の態度などにつきましてはこの法案に何の規定もありませんが、私は、それはそれで結構ではないかと思っております。

こうしたことは、むしろ法的に規定することを避けまして、国際的なマナーやエチケットに従えば十分であると考えるからでございます。同時に、グローバリゼーションの時代にありまして、国際的なマナーやエチケットといったようなことこそ、学校教育のみならず、社会教育、家庭教育、そういったさまざまな教育機能を通じて大いに指導、普及すべきものと考えます。

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