「双頭の鷲」は「西洋と東洋とにまたがる版図を持つ国だから」とか「東洋と西洋を両睨みする姿」といわれ、神聖ローマ帝国の国旗に由来し、今でもセルビア、モンテネグロ、アルバニアの3国旗に登場し、ロシアの国章にもなっている。
神聖ローマ帝国の国旗
聖像を中心に、傘下の国々の国章を双頭の鷲の翼に載せた神聖ローマ帝国国旗
ロシアは文化の淵源をしばしば古代ローマに求め、ギリシャを親戚のように扱う。ギリシャ正教、セルビア正教はまさにロシア正教と同じ系統にあり、作曲家リムスキー・コルサコフの名は「ローマ人コルサコフ」である。まさに、「東洋と西洋を両睨みする」面積を誇る国になったのがロシアであるといえよう。