便宜置籍国に2つの内陸国も

ウィキペディアにこんな表が出ていた。

Table 2: Top Flags of Convenience(Source:The World Factbook、2012)

便宜置籍国 隻数 外国船主隻数 外国船主割合 主な外国船主
パナマ 6,413 5,162 80% 日本(2,372)
リベリア 2,771 2,581 93% ドイツ(1,185)
マーシャル諸島 1,593 1,468 92% ギリシャ(408)
マルタ 1,650 1,437 87% ギリシャ(469)
アンティグア・バーブーダ 1,257 1,215 97% ドイツ(1,094)
バハマ 1,160 1,063 92% ギリシャ(225)
キプロス 838 622 74% ギリシャ(201)
カンボジア 544 352 65% 中国(177)
セントビンセント・グレナディーン 412 325 79% 中国(65)
ジブラルタル 267 254 95% ドイツ(123)
ベリーズ 247 152 62% 中国(61)
バミューダ諸島 139 105 88% アメリカ(26)
ケイマン諸島 116 102 88% アメリカ(57)
キュラソー島 120 101 84% オランダ(52)

この表はウィキペディアによるものだが、日本の船の多くが法的にはパナマに、ドイツの船はリベリアとアンティグア・バーブーダに、そしてギリシャの船はマーシャル諸島やマルタに、中国の船がカンボジアやセントビンセント・グレナディーンなど便宜上船籍を置いている傾向が解る。

便宜置籍制度には税法や乗組員関連の好都合なことがあるが、その一方で、麻薬や武器など違法な取引に悪用されがちなこともあり、問題なしとしない。

ここでは、他のことではめったに見る機会がないのに、横浜や神戸といった日本の港のみならず、ニューヨーク、ブレーメン、ロンドンなど大きな港に行けば必ずといっていいほど見ることのできる国旗を改めてご紹介したい。


パナマの国旗

リベリアの国旗

加えて、な、な、なんと海のない(はず)の国(内陸国)ボリビアとモンゴルが便宜置籍国になっているというのだから、解りにくい。

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