自由国民社「現代用語の基礎知識」は終戦直後から今日まで続いている、わが国唯一の「年刊雑誌」。私は1964年の東京オリンピックの前から、国旗について同書に関わってきたので、いわば最長不倒著者。
それが今年は若い編集記者今野(いまの)真琴さんに脱帽しました。ニュージーランドは近々、国旗を変更することはほぼ間違いないのですが、そのデザインが「黒地にシダ(シルバーファーン)」の一葉の白抜きでほぼ決まりかと思い、それを小欄でも紹介しましたし、自由国民社にも送っていました。
その根拠の1つは、私が理事長をしている社会福祉法人さぽうと21の高橋敬子事務局長が先日、NZを訪問し、売店で「黒地にシダ」の”国旗”を勝ってきてくれたし、複数の人からこれだと説明されたというからです。
しかし、今野さんの偉いのは、それを鵜呑みにせず、ラグビーで有名なAll Blacksのチームにまで電話して、同チームの旗である「黒地にシダ」のデザインが国旗になるのかと問い合わせたというのです。そういう確認を経て、ついにこの華やかなデザインの国旗最有力案に辿り着いたというのです。
縦横比1:2、旗さお側にあった「ユニオンジャック」を取り除き、右側(流れ)の部分(全体の横の3分の1)の南十字星は現在の国旗をそのまま残したデザインです。