中米5カ国、すなわち、グアテマラ、ホンデュラス、ニカラグア、エルサルバドル、コスタリカは1821年9月15日スペインから独立した。その後、紆余曲折を経て1823年から1824年の間、「中央アメリカ諸州連合」を結成した。アメリカ合衆国のような形にしようとしたが、結局、5つの州ではなく、5つの国になった。
それでも5つの国旗には国連旗のようなライトブルーが用いられ、地理的、言語的、宗教的連帯感を示している。政治的には対米、対中関係をみても、なかなか歩調が合っていない。
グアテマラの国旗は両側がライトブルーの縦三色旗に美しい国鳥ケツァールと「1821年9月15日」の文字、コスタリカの国旗はライトブルーが上下の両端に各縦の6分の1になり、中央に縦の3分の1の赤い帯、そして国章が付く。
国章や国旗には5つの山や5つの星があるが、これはもちろん、かつての5つの「州」を表わす。「フリジア帽」は「自由の帽子」とも言われ、古代ローマの解放奴隷が被ったとされ、フランス革命でも自由の象徴とされたことに由来する。中南米の国章にしばしば登場する。