国旗のある風景 – オランダ国王が来日

宮内庁は10月27日、国賓として来日するオランダのウィレム・アレキサンダー国王夫妻を迎えて29日に行われる宮中晩餐会に、雅子皇太子妃が出席すると発表した。雅子妃が宮中晩餐会に出席するのは、メキシコ大統領を迎えた2003年10月以来11年ぶりという。

一国民としてこんな朗報はない。

雅子さまが体調を崩したのはその年の12月。その後、宮中晩餐会は「負担が大きい」として欠席が続いていた。

皇室とオランダ王室の交流は深く、雅子さまは06年、皇太子さま、愛子さまとともに同国で静養し、昨年春には皇太子さまと現地で国王の即位式にも出席したし、実父・恒元外務事務次官はICJ(国際司法裁判所)の判事としてハーグを拠点としておられる。

私は28日、所用で外務省を訪問したが、周辺の街路には「日の丸」とともにオランダの国旗が並んでいた。なぜか、この2つの旗はよく似合うし、こうして眺めると気持ちが落ち着く。

やはり徳川時代からの友好関係からきているのだろうか。ナポレオンにオランダが制圧されていた当時、世界でほとんど唯一、オランダの国旗が掲げられていたのが長崎の出島であったことも思い出される。

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