やっかいなのがスイスの国旗

世界の国旗を準備していて、ちょっと厄介なのがスイスの国旗なんです。スイス国内では多くの場合、正方形の国旗を使います。しかし、国連やオリンピックでは全部の国旗を2:3で統一していますから、それはうまくデフィルメしますが、バイの会合では、こういう具合になってしまうこともあるのです。

11月8日、NHKホールでのズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団という最高の演奏会に行きました。実は、そこでアルトを歌ったのが藤原実穂子さん。11月3日にオペラシティでこの人のチャリティ・リサイタルを開催したのが難民を助ける会と社会福祉法人さぽうと21。私はは後者の責任者なのですから、前日のリハにも行き、当日も早々と出かけました。我が人生で最も圧倒されたのがこの人の歌でした。全部ドイツ語の歌で初めて聴くものばかり。なのになぜか感動してしまい、最後は涙、涙でした。

我ながら老人性の涙かと人生を半分?諦めかけていたところ、翌日数人から同じようなメール老若男女、もとい美男美女、結構、みなさんが泣いていたようです。

それはともかく、その藤村さんの「第9」ですから出かけたのですが、ちょっと気分が違いました。というのは、NHKホールのステージ奥ではオーケストラが、前では東京バレエ団創立50周年ということで、モーリス・ベジャール振付による「モーリス・ベジャール・バレエ団」と「東京バレエ団」によるバレエが1~4楽章まで行われたのです。

はっきりいって、2つのバレエ団の実力の差が大きかったのと、オーケストラも演奏場所が悪いのか響き合いがイマイチでした。

帰路、偶然「モーリス・ベジャール・バレエ団」の今宵唯一?の日本人男性舞踏家である那須野圭右さんご一家と親しく口を利く機会があり、苦労のほどをいろいろ聞けたのが大きな収穫でした。

そうそう、国旗の話。このコンサートはスイス大使館が公演です。玄関に写真の表示が出ていました。この2つの国旗を並べるのは実はやりにくいのです。面積で合わせるというのも1つのやり方でしょうが、私なら「国連・五輪方式」で両方を2:3にしたほうがいいのかなと思います。逆に、1:2の英国旗や1:1.9の米国旗を「日の丸」と一緒の縦の長さを合わせて掲揚しては、「日の丸」はあまりに貧弱になりますから。

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