1972年5月15日、天皇皇后両陛下をお迎えして、日本武道館で行われた「沖縄祖国復帰記念式典」。佐藤栄作首相の功績の1つとされるが、その裏で、わが師・末次一郎を中心に、総理府の山野幸吉、外務省の千葉一夫、南方同胞援護会の吉田嗣延、早稲田大学総長の大浜信泉、京都産業大学大学の若泉敬といったみなさんの、官民挙げての尽力を私はよく見てきた。
そしてこの式典、末次は佐藤首相のそれまでの「生ぬるさ」にうんざりし、沖縄に飛んで、地元のみなさんとささやかに祝った。おそらく生涯に400回くらいは沖縄に行ったかと思う。
来春3月に私はおそらく127回目のロシア訪問となるが、遠く及ばない。回数ではない。領土返還への熱と力である。反省。