国旗、似たものどうし – 社会主義は理想というが

社会主義を標榜する国の国旗は赤や黄色の星が大好きだ。もちろんソ連の国旗が始まりだが、かつては、ユーゴスラビア、ハンガリー(1956年まで)、ルーマニア(1989年まで)、ブルガリア(1991年まで)アルバニア(同)、モンゴル(同)などの国旗にこうした星が付いていた。それがいまは、中国、ベトナム、北朝鮮の3カ国のみ。


ソ連邦の「鎚鎌旗」

中国の「五星紅旗」

ベトナムの「金星紅旗」

北朝鮮の「共和国旗」

しかも、中国は社会主義とはまるで違う一党独裁による(かなりの)自由経済、ベトナムは国名から社会主義を削除しようといううごきのある国、北朝鮮は自称「朝鮮民主主義人民共和国」という日本語から移入した言葉の羅列だが、日本語では「朝鮮非民主主義独裁人民抑圧国」とでも言いたくなるような状況になっている。

それでも社会主義を理想としている人は未だ絶滅危惧種ではない。是非、どこかで社会主義の理想を現実化する国を見たいものだ。わが73年の人生で、そういう国がどこにもなかったのが何よりも残念だ。むしろその理想とやらのおかげで、いかに多くの不幸が発生したかを振り返ると、胸が詰まる。

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