ロシア外務省で見たドア

3月4、5日の両日、モスクワで開催した日露専門家会議の終了後、日本側参加者(団長:袴田茂樹安全保障問題研究会会長)はロシア外務省、経済発展省、極東発展省、原田親仁大使を表敬訪問した。

ロシア外務省:日本側参加者はマルグロフ次官を表敬訪問する予定だったが、次官はシュワロフ第1副首相との会談が入ったとの理由で、変更になり、ニコライ・ノーズドレフ第3アジア局次長との会見となった。ノーズドレフ次長は、挨拶のときからいきなり日露関係が現在複雑になっているのは、対露経済制裁に参加した日本側に全面的に責任があると厳しい日本批判を述べた。

もちろん、日本側も袴田団長ほかが正面からウクライナをめぐるロシア側の行動こそが複雑化の原因だと次長の論に反駁したが、現在の日露外交関係を象徴する雰囲気でもあった。

このことを考えると、マルグロフ次官との会見の変更について、実際の理由は必ずしも明らかではない。

それはともかく、ノーズドレフ局次長の部屋の前のドアには韓国と北朝鮮の国旗が貼られていた。両国と国交のある、いかにもロシアらしいと納得した。

しかし、来たる5月9日、モスクワでの連合軍による戦勝記念日の祝典(中露両国の主催)に北朝鮮からは金聖恩主席が参加するようだが、韓国の朴槿恵大統領は参加しないことを最近明らかにした。

日本の安倍首相はロシアのウクライナ攻略を批判するG7との関係を重視して、参加しない意向と見られている。

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