政府は5月15日の閣議で、ニュージーランドの自治領だった南太平洋の島ニウエを国家として承認することを決定した。ニウエからの要請を受けて検討した結果、国家として承認することになった。
日本が国家として承認したのはこれで195カ国となる。
国連加盟国193のうち、日本が承認していないのは北朝鮮のみ。逆に、日本が承認している国で国連未加盟国は、バチカン、コソボ、クック諸島の3カ国。
ニウエはニュージーランドの北東約2400キロメートルの位置にある島。人口は1500人ほど。
私ども難民を助ける会が18年前、ICBL(対人地雷禁止キャンペーン)の執行委員団体として対人地雷全面禁止条約の推進にあたったとき、きわめて早い段階でこの条約に加盟してきたのがニウエだった。
国旗は1975年に制定。カントン(旗竿側上部)に英国旗ユニオン・フラッグ(ユニオン・ジャック)を置いているが、その英国の旗の上に星を置くというのは珍しいデザイン。加えて、旗面の4分の3が黄色という例はない。
黄色はニウエの陽光と、ニュージーランドとその国民への温かい気持ちを表しているという。
ユニオン・フラッグはもちろん英国との古くからの関係歴史を示している。
また、4つの小さな星は南十字星で、同じく4つ星を国旗に描いているニュージーランドとの協調を表し、また、中央にの大きな星はニウエの自治のシンボルである。
ニウエのタランギ首相は近く、福島県で開催される太平洋・島サミットに参加するため、来日し、安倍首相らと会談する。