海上保安庁、法務省入国管理局などとともに事前に尖閣諸島の魚釣島で待機していた沖縄県警は8月15日、同県・尖閣諸島に同日上陸した香港の活動家5人および領海内の船内にいた他の9人を入国管理法違反の現行犯として逮捕した。
これに先立ち海上保安庁は、尖閣諸島の中国領有権を主張する香港の活動家数人が魚釣島に上陸したことを確認したと発表していた。NHKの報道によれば、民間団体「保釣(釣魚島防衛)行動委員会」の14人が12日、香港・中国・台湾の国旗を掲げた船で、尖閣諸島に向けて香港を出発していた。うち、香港からの活動家7人が乗っていた船から海に飛び込み、魚釣島に上陸したと報じた。
AFP=時事が報じているこの写真で見ると、船首には中国の「五星紅旗」、艦橋上には台湾の「青天白日満地紅旗」、そして香港の「五星花蕊的紫荊花紅旗(五星雄蕊バウヒニアの赤旗)」が見られる。中国と台湾の国旗が併用される例は、小欄では先に平戸での光景を掲載しましたが、めったにあることではありません。
全体として今度の動きは、中国主導で香港の活動家たちを対日アドバルーンとして活用したのではないかという気がします。日本政府としては法律に基づき、坦々と処理すべきケースであると考えます。
上陸する中国人たち。読売新聞電子版より