大阪府下33市議会中、高槻市議会を含む6つほどの市議会ではまだ議場に国旗は掲揚されていないそうです。高槻市は戦後大きく膨れ上がった市で現在の人口は約35万人。かねて同和糸といわれた人や朝鮮半島からの人たちも多数住んでいる自治体のようです。何かと話題の辻本清美衆院議員を輩出し、日本赤軍 重信房子が潜伏していたことでも知る人ぞ知る街です。
角 芳春 高槻市議
その高槻市で自民党所属当選6回の角芳春市議が中心になって8人(自民4、みんなの党2、高槻維新の会2)の共同提案という形で、ことしの6月に「高槻市国旗等掲揚条例」が提出されました。
同市議会の構成は公明党8、民主・元気ネット6、市民連合4、日本共産党3、自民・高槻市民会議団3、みんなの党2、高槻維新の会2、無所属4という中で、自民党所属議員はわずか4名、継続審査となり、また、議院運営委員会内にある「あり方検討会」に付託され、同検討会が12月までに結論を出すことになりました。複数の関係者から取材したところでは、そこでは10人中7人が賛成、二人が反対、一人が中間派ということで、12月議会での審議には間に合わず、来年3月議会で最終的な結論がでる見通しです。
角議員にも電話でお話を聞きました。「市も議会もややこしいところなので、今後どうなるかははっきりしないところもあるが、6期当選の経験を生かして良識的な結論を得るべく頑張りたい。こういう条例案が否決されるのはあってはならないこととだ」と語っていました。
条例案文を議会事務局から送っていただきましたが、以下の2ヶ条です。
第1条 この条例は国旗及び国歌に関する法律(平成11年法律第127号)を踏まえ、議場における国旗及市旗(以下、「国旗等」という。)の掲揚について定めることを目的とする。
第2条 議場においては、市民から最も見やすい位置に国旗等を掲げるものとする。
私は1999年の国旗国歌法の審議にあたって衆議院内閣委員会で参考人として口述し、国会議事堂内にも必ず掲げるべしということを強く述べ、同年8月13日に同法が施行された後の最初の国会である9月から、本会議の議長席近くなどに国旗が掲揚されるようになりました。
また、全国の都道府県議会では長野県が少し遅れましたが、ほぼ10年前までに全ての議場に国旗が掲揚されるようになっています。教育機関や公共施設のことは言うまでもありません。
高槻市が良識と常識をもって速やかにこの条例を可決成立させることを期待します。こんなことでもたもたしているようでは、高槻市の恥になりかねませんよ。