レインボー・フラッグ、まずは国旗の話から。1994年に採択された南アフリカ共和国の国旗は通常、「レインボー・フラッグ(虹の旗)」と呼ばれる。
1994年3月15日、同国始まって以来の全人種参加による大統領と議会議員選挙の直前に、南ア暫定執行評議会は、それまでの国旗を全面的に改定。新しい国旗には国民の大部分を占める黒人を表わす黒が大きく登場した。
黒緑黄は、南アに大変革をもたらしたアフリカ国民評議会(ANC)の旗に由来する。緑は農業、赤は真の独立と全人種平等の闘いのために流された血、黄色は豊かな鉱物資源、白は白人、青は南アの空を表わす。
国旗に6つの色を用いているのは、全国旗の中でも一番色数が多い低だ。この国旗と2011年に独立した南スーダンだけである。
後者の国旗は南部スーダンが独立を求めてスーダンと激しく戦っていた2005年に制定されたスーダン人民解放軍の旗のデザインを継承したもの。黒は南スーダン国民(黒人)、白は平和、赤は自由のために流された血、緑は国土、青はナイル川の水、金色(黄色)の星はベツレヘムの星で南スーダンの団結を象徴している