アラスカ州旗
JR九州が来年10月15日から運行する豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」の初便で、最も高価な1室に約60件の申し込みがあったと発表した。2人利用で110万円。節約志向が根強い中でも、関心の高さをうかがわせた(毎日新聞)。
「ななつ星」は3泊4日か1泊2日の2コースで九州を周遊する特別列車。来年10~12月に運行する8本の予約を10月いっぱい受け付けた結果、30日時点で、定員の約6.5倍の約720件に達し、11月15日に抽選で決定するそうだ。
世の中にはいろいろな嗜好する人と金持ちがいるもんだと感心した。他紙の報道も参照すると、車両は7両編成で、定員は30人程度。部屋数は5両で計14室、食堂車も付く。博多駅を出発し、大分県の由布院や鹿児島県の霧島温泉などを巡る予定。
「ななつ星」という列車名には、九州7県の魅力を発信するという期待が込められており、九州7県(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島)を表現。また、九州の7つの観光素材(自然、食、温泉、歴史文化、パワースポット、人情、列車)の意味もあるという。
「ななつ星」は全車両が新造され、木製部分の多い車両となるのだとか。(週刊アスキーより)
ただ、北斗七星とか「ななつ星」というと、日本ではどうしても北海道を連想するのがつねではないだろうか。実際、例えば、青函トンネルを行く人気の寝台特急は「北斗星」だし、「うまい米」として日本穀物検定協会でトップグループの特Aに選ばれたのは北海道産「ななつぼし」という銘柄米である。
ところで、7という数字は、野球で7回の攻防がラッキー・セブンといわれるように、何となく幸せそうな数…。いかにも国旗に登場しそうだが、世界の国旗では、南十字星を描いた国旗は数カ国はあっても、北斗七星は登場しない。
ただ、アラスカ州の旗は、ずばり、「7つの星(北斗七星)」と北極星。
小学校の頃、理科の試験に出た、なつかしい「あの図」である。それもそのはず、1927年に採択されたアラスカ州の旗は、まだアラスカが準州だった頃に行われたコンペで、当時13歳の少年であったベニー・ベンソンのデザインしたものが選ばれ、この年の5月2日に正式に採択されたものだ。
アラスカはアメリカで49番目の州。148万平方キロという面積はアメリカ最大の広さの州で人口は70万人余。クリミア戦争で財政難になったロシアから1867年3月30日に、わずか720万ドルで買収した土地。これは「1平方キロあたり5ドル」という超安値。これはロシアも領土を手放すということを示す好例の1つである。
冷戦期になって、その軍事戦略的重要性は計り知れないものとなり、また、埋蔵資源もおびただしいものがある。
1912年5月11日に準州、1959年1月3日にアラスカ州となった。このため、米国旗「星条旗」はこの年の7月4日(独立記念日)からハワイの州昇格を経て、翌年の同日までの1年間、49星の「星条旗」であった。
49星の「星条旗」(1959年7月4日~60年7月3日)までの米国旗星の並び方の微妙なところをよくご覧ください。現在の50星の「星条旗」の星の位置とも比較してみてください。
1960年6月、日米安保条約改定をめぐる騒乱の中、アイゼンハワー大統領がアメリカの現職大統領として初めて来日使用とした時は、まさにこの49星の「星条旗」で迎えられるところであった。
1960年7月4日から今日までの50星の米国旗