聖ジョージの旗を掲げる国グルジア


グルジアの国旗。
グルジアは英語ではジョージア。イングランドも同じ聖ジョージを守護聖人にしているので、イングランドの国旗は中央の大きな十字(聖ジョージの十字架)のみ。

イングランドの国旗

NHK杯11月のフィギュアスケート、フリーで圧倒的に強かったのは鈴木明子。感動的な演技でした。優勝した浅田麻央との差は0.03という僅差。昨日のショートプログラムでの失敗が痛恨時だった。12月にも鈴木はSPで勝ちながらもフリーで失敗、4位に甘んじた。

ただ、判官びいきの私としては、小国グルジアからのエレーナ・グデマニシビリもついつい応援してしまう。NHK杯ではおしくも転倒して3位入賞は果たせなかったが、期待を繋いでくれた。

トコロデ、ソノグルジア、日本の5分の1の面積にわずか430万人の人口の小国だが、この国からは多くの人材が輩出されている。政治家では、サアカシュビリ(現グルジア大統領)、シュワルナゼ(元ソ連外相、元グルジア大統領)、小村寿太郎とポーツマス条約を結んだウィッテ、革命家オルジョニキーゼ、ソ連時代のベリヤ内相、ロシア首相を務めたキリエンコ(合気道の愛好者)、クナーゼ(元ロシア外務次官、日本研究家)などが歴史に名を残している。40年にわたって昵懇にしていただいているエフゲニー・プリマコフ元ソ連首相もグルジアに住んでいたこともあるし、選挙区にもしてきた。また、大相撲では黒海、栃ノ心、臥牙丸が幕内に進んでいる。

グルジアのワイン「キンズマラウリ」はグルジア出身のスターリン・ソ連首相ご愛飲ということでいっぺんに有名になった。甘口で飲みやすいが、その色がいかにも「血を好んだ(?)」かの独裁者のイメージで、必ずしも私好みではない。

それはさておき、そのキンズマラウリに限らず、グルジアの製品はモスクワではいっさい輸入禁止。

グルジアでは今では小学校1年生から英語が必修というほど英米志向、ソ連邦を離れてからのグルジアは欧米からの帰還者たちが中心になって急激に欧米、とりわけアメリカと親密になった。ロシアとの関係はたちまち疎遠になった。

グルジアでは南オセチア、アブハジアの2つの地域がロシア人が多く、グルジアからの事実上独立した状況にあり、グルジアが「西側」接近したこともあり、モスクワの不況を買い、グルジア国内ではあってもロシア人の居住者が圧倒的に多い両地域の扱いをめぐっての対立は、北京五輪開会式直後の2008年8月、ついに軍事衝突となり、グルジアはCISからも離脱し、NATOへの加盟を求めている。

ロシアではグルジアからのワインはもちろん、グルジアの産物は一切が輸入禁止になり、ワイン工場はあいついで閉鎖、今ではワインの全輸出量が7分の1になってしまった。経済の立て直しがなければこの国の発展はおぼつかない。

旧ソ連邦構成国の中ではグルジアに限らず、ウクライナはロシアか欧州かで激しく揺れ、中央アジア諸国には、東隣の中国の影が大きく忍び寄っている。

ところで、モスクワ在住の方によるブログ「りすりす通信」が、モスクワきってのグルジア料理店の1つスリコについて紹介してくれている。グルジアには本当に100以上の高齢者が多い。また、美人国としても有名だ。両方とも結構なことだが、料理の美味なことでも世界的に知られている。

モスクワで一番美味しいグルジア料理との評判もあるレストラン・スリコは地下鉄9番線ポリャンカ駅から10分程度の場所にある。この国をまずは胃袋からでも知ってほしい。それによると…

入り口を入ると誰もが知っている様な有名人とこの店のオーナーらしき人が写っている写真が所狭しと飾られている。有名人は、昨日(2/1)が誕生日だったボリス・エリツィンやハリウッドからはモーガン・フリーマンやハリソン・フォード等々。

流石は名店。まずはスープから。

トマトベースで肉と野菜を煮込んだハルチョー。

Chikhirtma、チキンスープ。

グルジアのビザとも言われるパチャップリは上品な感じ。

Suliko風シャシリック。野菜が沢山入ってて美味しい。流石は名店、全ての料理が。ちょっと塩っぱい。。。(ー∀ー;)味は悪くないだけに残念。

ただし、チーズのケチだけは逆に全く塩気がなかった。そして冷めるとたちまちゴムの様な食感になるので熱々で食べ尽くすのが吉。
しかし1人前を一人では(多分)食いきれませんのでご注意されたし。

特筆すべきはグルジア風レモネード。

奥の茶色いのは梨。手前のノスタルジックなメロンソーダ色のは“香草”味。

梨の方は色も味も、まぁ許せなくもない。。。。が、2度飲もうとは思わない。。。(ーvー;)

香草の方は。。。色は目をつむって飲むとして。。。香草の中に。。。この世で一番嫌いな香草の一つのアニスが入っていた。。。orz

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