18日の共同通信電子版によれば、ニューヨーク近代美術館(MOMA)で旭日旗をイメージした芸術作品が展示されているとして、在米の韓国系住民らが2月17日、MOMAや日本総領事館、国連の前で撤去を求め抗議行動を行ったそうだ。近代美術館では今月下旬まで「東京 1955-1970 新しい前衛」展が開かれている。
「平和マラソン」と題した抗議行動の参加者約10人は、ニュージャージー州にある旧日本軍従軍慰安婦の碑の前を出発。「(旭日旗は)戦争犯罪の旗」と書かれたゼッケンを着けて、ニューヨークの中心部まで走った。
参加者の一人は、「第2次世界大戦で使われた旭日旗が今も使用されていることは許せない」と話しているそうだ。
NYの日本総領事館が入っているビルの前で抗議運動する韓国系の人たち
朝日新聞東京本社社旗
海上自衛隊旗(旭日旗=旧海軍軍艦旗)
旭日旗は戊辰戦争のとき、明治政府の武士たちが用いて、箱館の旧幕府軍を攻めたのが始まり。この時は榎本武揚たちのほうが「日の丸」を掲げて戦った。現在では、海上自衛隊旗として旧海軍の旭日旗が継承されている。これは吉田茂があっさりと了承して決まったもの。
私にはこの写真の旭日旗はむしろ朝日新聞社の社旗にそっくりというほかない。ソウルの支局を閉鎖でもしたいのか。
そんなことより、もし、これが気に入らなかったら、デモに参加した韓国系のみなさん、是非、各国と連携して、ベトナム戦争をしたアメリカの「星条旗」、インドを植民地化したイギリスの「ユニオンジャック」、アルジェリアで最後は武力衝突を続けたフランスの「トリコロール」、オスマントルコ時代にアラブ世界を制圧していたトルコの三日月の旗…
是非、国旗変更をめざし激しい抗議運動を展開してもらいたい。
それとも「キミはキミ、ボクはボク。だが仲良く」の道を目指すかお考えいただきたい。ましてこれは表現の自由に基づく前衛芸術作品の話。あまりに狭量ではないのか。