山を描いた国旗⑤ スロバキアの3つの丘

スロバキアとスロベニアは国名も紛らわしいですが、国旗もよく似ています。国章を除くとともにロシアの国旗と全く同じデザインとなり、また、国章を付してもなお、両国旗は似ているため、スロバキアは1992年の憲法で大きめの国章にしました。


スロバキアの国旗
水平掲揚の場合

垂直掲揚の場合(複十字を上向きにし、白帯を左側にする)

スロベニアの国旗

スロバキアの国章にある複十字はビザンチン帝国(東ローマ帝国)の正教会のシンボル。三つの丘は実在する三つの小山(タトラ山、ファトラ山、マートラ山)を表す。但し、マートラ山は実際にはハンガリー領内にあります。また、この国章の中の「復十字と三つの丘」は現在、ハンガリーの国章にも使われています。

同じようにアルメニアの国章には今はトルコ領になっている、「ノアの方舟」の半紙で有名なアララト山が描かれています。欧州の複雑さを国旗や国章でも反映しています。

なお、垂直掲揚(旗布を縦長に掲揚する)の場合は、国章も縦向きにした旗を用い、複十字が倒れた形にはしません。

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