アメリカ連合(南軍)の掲げた旗② – 聖アンドレ旗に構成州の星

前回は、アメリカ連合国(CSA)の国旗について記述した。しかし、南軍旗はこれとは別に、以下の陸軍用、海軍用の軍旗を用い、今日ではこちらのほうがよく知られているほどだ。


アメリカ連合陸軍の軍旗

アメリカ連合海軍の旗

20世紀初頭から南部旗 (Confederate flag) の人気が上昇、現在でも自動車のプレートやさまざまな機会にこの聖アンドレ十字を基本とする青白赤の三色のデザインの人気は高い。

南北戦争後も、合衆国の中にこのデザインを是とする空気があり、第二次世界大戦中、南軍旗などを戦場に持ち込む兵士もいたし、アメリカ軍の南部出身兵士からなるいくつかの部隊は南部旗を非公式の舞台旗とした。たとえば、沖縄戦で、首里城の上には南部旗が翻った。これは海兵隊第5連隊A中隊の兵士が掲げたのだが、軍の幹部の命令によって48星の「星条旗」に取り替えられた。旧アメリカ連合国(CSA)に関わったり、CSAを連想させるデザインは特に黒人将兵には嫌悪されているが、それは南北戦争で奴隷制度を是とする南軍のはただったのだから当然である。その後もKKKのような人種差別に賛成する団体用いたということもあった。それでも依然、当時、アメリカ連合を構成していた州などの旗には、当時の連合の国旗や南軍の軍旗の影響を強くのこしたデザインが見られる。(具体的には次回)

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