先日、日本大学で世界の国旗について講義をしたところ、Aさんという学生(と言っても中年男性)から質問があり、「自分は大阪市立東住吉中学校の卒業生ですが、イスラエルの国旗の紋章は私の母校とそっくりです。なぜでしょうね」というのです。
東住吉中学校の校章
私は即座に「偶然の一致ではないでしょうか」とはお答えしましたが、調べてみると、これが、同校のマーク。HPによれば、「真・善・美の追求を星にかたどり、梅花をあしらう星は人生の指針をあらわし、花は清楚な人の心に通じる」とあります。 確かにイスラエルの国旗の「ダビデの星」と似ていますが、あまり深く考える必要はないのではないでしょうか。
念のため、学校に電話してみました。「考えられませんし、そんな話は聞いたこともありません」。
同校は終戦直後の1947年の創立。イスラエルの旗は1891年に将来の国家建設に向けてこの旗デザインされ、1897年の第1回シオニスト会議で正式に採択されたもの。第二次世界大戦中のユダヤ義勇軍の軍旗として使用され、1948年10月28日に国旗として正式に制定された。「ダビデの星(六芒星)の旗」。確かに世界的に知られたデザインですが、国旗のことは慎重であるべきですが、過敏である必要はないように思います。