スペインの国旗も東京オリンピック当時とは変わった。
1939年にフランコ総統によって採択された国旗を45年に一部修正した、東京五輪当時のスペイン国旗
フランシスコ・フランコ総統
フランシスコ・フランコ・イ・バアモンデ(Francisco Franco y Bahamonde、1892~1975)スペインの軍人、政治家であるが、総統と呼ばれた独裁者でその功罪は確定していない。1975年11月20日に亡くなると、彼の遺言によりこの国は王政復古となり現在のフアン・カルロス王子(アルフォンソ13世の孫)が王座に就いた。同国王は専制支配を継続せず、1978年憲法の制定による民主化が一挙に進められ、スペイン王国は立憲君主国となった。
1981年2月23日にはアントニオ・テヘーロ中佐らによる軍事クーデター未遂事件が発生したが、軍部の大半は毅然とした態度で民主主義の守護を宣言した国王に忠誠を誓い、無血のまま鎮圧された。
よく似た国旗ではあるが、ワシが王冠に変わっただけで、かくもイメージの違う国旗になった。