マラウイ共和国

マラウイ共和国の国旗
首都リロングウェ
言語チェワ語、英語
人口15,263,000人(2008)
面積118,480km²

解説

アフリカ南部の内陸部にあり、マラウイ湖の西南岸に沿った細長い共和国。

1964年7月6日にイギリスから独立した。

1891年、イギリスの保護領となり、久しくニアサランドと呼ばれていた。

1953年には南ローデシア(現ジンバブエ)、北ローデシア(現ザンビア)とともにローデシア・ニアサランド連邦を結成し、独立に向けて第一歩を踏み出したが、社会構造を異にしているため、1963年、同連邦は完全に解消し、ニアサランドは独自に独立への道を進むことになった。

国旗は黒赤緑の横三色旗の黒の部分に日の出を表す半円の太陽が31の光芒を持って描かれたものだった。

黒はアフリカ大陸の人々(黒人)を表わし、太陽は全アフリカ大陸の希望を象徴する「自由のあけぼの」であるとされた。

赤はアフリカの人々が自由と独立を獲得するために流した血を表わし、緑はマラウイの常緑の自然を表わしているというものであった。

他方、2010年7月29日、マラウイでは国旗を変更する法案にビング・ワ・ムタリカ大統領が署名し、同法は即日施行された。

マラウイでは前年5月19日に行われた、国民議会議員選挙で民主進歩党が勝利をおさめ、それ以来、新しい国づくりをめざして新国旗の制定が図られてきた。

その結果、従来の国旗の色の順番を変え、赤い太陽を白い太陽にした。

これによって独立以来の経済発展を表したものと発表された。マラウイは近年、タバコ産業が安定し、それなりの経済成長を達成している。

しかし、一人当たりのGNI(国民総所得)は290米ドル(2008年)と奮わず、内政の対立が顕著となっている。

そんな中での国旗の変更ですから、ムタリカ大統領の政権浮上の一策とも報道された。

4色についてはケニアの項を参照されたい。