チュニジア共和国

チュニジア共和国の国旗
首都チュニス
言語アラビア語
人口10,272,000人(2008)
面積163,610km²

解説

イスラム教徒はかつてイベリア半島にまで勢力を伸ばし(スペインの項参照)、トルコは近代まで北アフリカを支配していた。

チュニジアは16世紀以来、トルコの領土。19世紀、ベイ・アメッド1世がこの地方を支配するようになった時、トルコの三日月と星の旗をもとにして旗を作ろうとした。

しかし、チュニジア側の資料によると、この旗の三日月は大昔にさかのぼる起源を有するとのこと。

すなわち、シドン、チルスなど今のレバノンの地に栄えたフェニキア人たちは、レバノン杉で造った船に乗り、現在のチュニス付近に植民活動に出かけ、そこに古代ローマに対抗する勢力を持つカルタゴの都市国家を築いたのだった(レバノンの項参照)。

三日月はフェニキアの女神のシンボルであり、カルタゴの旗印であったとのこと。

2010年末、独裁者ベン=アリー大統領の退陣要求デモが始まり、またたくまにデモは全土に拡大した。

2011年1月14日、大統領は国外に脱出し、後任としてまずモハメッド・ガンヌーシ首相が暫定大統領就任を宣言、翌1月15日に憲法評議会は法律に基づきフアド・メバザ下院議長を暫定大統領に任命した(ジャスミン革命)。

中東での政変には国旗の変更がつきものだが、今のところ新たな国旗が制定されたという情報はない。