西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)

西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)の国旗
首都アイウン(名目上の首都、モロッコの実効支配下)
ビル・ラフルー(臨時首都)
アルジェリアのティンドゥフ(事実上の首都)
言語アラビア語、スペイン語
人口502,585人(2010推定)
面積266,000km²

解説

アフリカ大陸北西部の大西洋岸にある西サハラ(旧スペイン領サハラ)は、北はモロッコに、東はアルジェリアに、南はモーリタニアに接しています。

面積266,000平方キロの面積にわずか約27万人(2004年)の人口というのは、日本から北海道と四国を除いた広さに、山形市程度の人口という、世界でもっとも人口密度の低い地域のひとつです。

広大な西サハラ地方はモロッコが支配し、西サハラで実際に見られる旗はほとんどがモロッコの国旗です。しかし、その支配は国際社会に認められておらず、サハラ・アラブ民主共和国は「砂の壁」の東側の地域を実効支配しているだけですが、除く全アフリカ諸国と中南米諸国を中心に国家承認されています。日本や欧米先進諸国はモロッコとの関係を重視してこの共和国を承認しておらず、国連にも加盟できていないままです。モロッコはもちろんこの国を承認しておらず、このため西サハラがOAU(アフリカ統一機構、現在のAU=アフリカ連合。加盟54カ国)への加盟を認められたときに、離脱しています。

国旗は、イスラムの4色の中央に赤い三日月と星。独立運動を進めるに当たり、アルジェリアに多くを拠ったポリサリオ戦線の旗。同戦線が独立宣言を発した1976年2月27日に「国旗」として制定され、1991年6月に若干修正されました。三日月と星は表の面にのみアップリケで縫い付けられ、裏面には描かれていません。