首都 | バグダード |
言語 | アラビア語、クルド語 |
人口 | 30,747,000人(2008) |
面積 | 437,072km² |
解説
1932年、ハーシム王家のもとにイギリスから独立したイラクは、さまざまな政変を経、その都度国旗を変更し、近年はサダム・フセインとその率いるバース党の独裁化にあった。
イラン・イラク戦争(1980~88)、湾岸戦争(1990~91)、そしてイラク戦争(2003)と大きな戦争を3つ重ね、最終的に、サダム・フセインは多国籍軍に倒され、2003年12月13日中部地方のダウルの隠れ家で発見され、逮捕された。
裁判を行った後、2006年12月30日に絞首刑に処せられた。
イラク戦争時の国旗は現在の国旗の中央にバース党のイデオロギーである「統一」「自由」「社会主義」を表す3つの星がつき、「アッラー・ホ・アクバル(アッラーは偉大なり)」という意味を表すアラビア語(右から左に読む)の文字が描かれたものであった。
しかし、この文字は湾岸戦争敗戦の直後にサダム・フセイン大統領自ら書き入れた文字であった。
イラク戦争での敗れた後の2004年に、その字体が、通常の文書などに用いるルクア体の活字に変えられ、さらに2008年1月21日、イラク国民議会は字体をやや装飾的なクーフィー体に変更し、3つの星を削除した。
また、こうした変更はサダム・フセインとバース党のイメージを消すことに主眼があったといえよう。
但し、国民議会はこの国旗を暫定的なものとし、1年以内に見直すと決議したが、依然、その見直しは行われていない。