ベトナム社会主義共和国

ベトナム社会主義共和国の国旗
首都ハノイ
言語ベトナム語
人口84,238,000人(2005)
面積329,560km²

解説

<金星紅旗>と呼ばれているベトナムの国旗は、1945年9月5日付の臨時大統領命令、ついで1955年11月30日付の大統領令で定められ、1959年12月31日、議会で採択された憲法第109条で追認された。
赤は社会主義国に共通の色で、革命の血を表わし、黄色は国内の諸民族の団結を表わしている。

1945年、指導者ホ―・チ・ミンがハノイでベトナム民主共和国の独立を宣言したが、1887年以来の宗主国として戻ってきたフランスとの戦いになり、激戦の末、ビエンビエンフーの戦いで仏軍を破り、1954年のジュネーブ協定で正式に独立した。
しかし、国土は南北に分割され、早急に行われるはずだった国民投票が延期されたまま、南部は米国の事実上の支配下に置かれた。
主として南部のこれに抵抗した人たちによるその後のベトナム戦争では、1975年4月、北ベトナム(ベトナム民主共和国)が南ベトナム(ベトナム共和国、黄色の地に3本の赤い横線の国旗)に勝利し、翌年、南北が統一してベトナム社会主義共和国になった。

現在の国旗は、それまでの北ベトナムのものがベトナム全体の国旗となったもの。
なお南ベトナム解放民族戦線の旗は、この国旗の下半分が青だった。
国旗には明らかに旧ソ連や現在の中国といったかつての友邦の国旗の影響があるといえよう。