首都 | サラエヴォ |
言語 | ボスニア語、セルビア語、クロアチア語 |
人口 | 3,767,000人(2008) |
面積 | 51,129km² |
解説
首都サラエボは1982年の冬季五輪開催地。
1998年に長野で冬季オリンピック大会が開催された時、これに間に合わせようと新国旗の制定を急いだ。
すなわち、1月末の入村式では白地に青い縦型の紋章で、紋章の中には左上から右下にかけて白い帯が斜めに走り、青地には6つのボスニア・ユリが黄色で染め抜かれたものだった。
多数をしめるムスリム人とクロアチア人、セルビア人が混住するこの国では、国旗を決めるにも難渋し、2月7日の開会式を前に同月4日、3案に絞られ、開会式の直前に最終的にこのデザインが採択したという連絡が入った。
組織委としては用意していた3案の国旗の1枚を使用してかろうじて入場行進に間に合わせた。
同国としてもこのオリンピックが新国旗を世界に披露することの意義を十分理解し、それに合わせてのぎりぎりの採択であった。
黄色の三角形は国土の形を図案化してもので、三辺が上記の三民族とその融和と協調、そして未来への希望を表す。
青地に星というのは、EUの旗から採ったもので、ヨーロッパに新しい国が誕生したこと、独立までのEUからの支援、ヨーロッパの国々との友好を示すもの。
但し、ヨーロッパの国旗はどこの国旗にも星が登場していない。
これは長くヨ-ロッパがイスラム大国トルコと対峙し、そのトルコの国旗に星が描かれていることと大いに関係があるといえよう。
また、7つの星が完全な形で登場しているに関わらず、上下2つの星は半分ずつになっているのはこの国が永遠につながって発展していくという希望を託したもの。