若いときは印パ戦争やベトナム戦争時に国際赤十字の駐在代表として救護活動の最先端にいた私であり、いくつもの大学でそうした分野の講義をしてきた私ですが、最近は、少々遠ざかっています。
そんな私が久々に見たのがこのトリアージタグ。読売新聞(11月3日付)によると見直しの動きがあるようですが、私はこのタグに3つの国旗を連想してしまいました。これがもし、「日の丸」や「星条旗」に似たものだったりしたらと想像してしまいます。
顔色を縦や横に並べるようなデザインを考えるとき、もう少し、世界の国旗と比べるようにしてほしいものです。
記事を引用します。
災害や事故現場で負傷者の重傷度を色分けして識別する「トリアージタグ」の様式に不備があるとして、見直しを求める声が上がっている。
現行の様式では妊婦の識別欄がないほか、色覚異常がある人は色の違いを判別しにくい場合があるためだ。日本救急医学会は改善に向けた検討に乗り出した。
トリアージタグは治療の優先順位を示す札で、氏名や性別、搬送先などの記載欄があり、原則、右手首に付ける。4色に分類され、黒は「死亡か救命の見込みがない状態」、赤は「最優先で治療が必要な重傷」、黄は「すぐ治療しなくても生命に影響はないが処置が必要」、緑は「軽傷」。(以下、略)