2004年に上海に建てられた曾聯松の銅像
2004年9月25日のサーチナが報じるところによると、中国(中華人民共和国)建国55周年となる「国慶節(建国記念日)」を目前に控え、上海市の嘉定長安墓園に23日、曾聯松の銅像が立てられた。
この曾聯松(1917~1999)という人、1949年7月、政治協商会議主催の国旗デザインの公募に応じ、「五星紅旗」の原案を考えた人とされている。経済学者でデザイナーというのだが、ウィキペディアによれば、浙江省瑞安県の出身。1936年に、国立中央大学(後の南京大学。1962年に台湾で同名の大学が復活)の経済学部に入学した。後に抗日救亡連合会に参加し、革命に身を投じた。かつて、上海市の政治協商会議の常任委員を務めていたという。
つまり15年ほど前まで存命していたというのだから、もう少し、称揚されていいように思えるのだが、そのあたりの事情は私にはわからない。どなたかご存知の方があればお聞かせいただきたい。
赤は中国共産党による革命を、黄色は光明を表す。また、大きな星は中国共産党の指導力を、4つの小星は労働者・農民・小資産階級・愛国的資本家の4つの階級を表す。全ての小さな星の1つの頂点は、大きな星の中心に向いており、これは人民が一つの中心、すなわち中国共産党の下に団結することを象徴している。
曾聯松が考案した「五星紅旗」の原案。
カントンの部分が旧ソ連旗に酷似している。