中央アルプスで亡くなられた韓国のみなさまに哀悼の意をささげ、遭難された方々のご全快を祈ります。
昨年、私は秋田県と山形県の県境に聳える鳥海山(2,236m)に登ろうとしました。登山口の1つ、山形県遊佐町のその名も吹浦(ふくら)観光協会に電話したところ、年齢、登山予定などをお伝えし、山小屋がどこにあるか、難度はどのくらいかと訊いたところ、
「ところで、最近、登った山は?」
「乗鞍岳(3,026m)くらいかな」
「あそこはほとんど頂上まで自動車で行けますね」
「はい、そうでした」
「鳥海山は五合目までは自動車で行けますが、そこからは歩くほかありません」
「それは知ってます」
「ほかに最近、登った山はどこですか?」
「ありません」
「では、鳥海登山はおやめください。未経験な中高年の方の単独登山は危険です。まず、お近くの筑波山とか高尾山に挑戦してみてください」。
今回亡くなられた方々はいずれも70歳代。ガイドなし、韓国には同様の高山なく、服装・装備も軽いもので、防寒性に乏しく、日本語はたどたどしく、標識や注意もよく分からない、天候が最悪だった…など悲劇にはさまざまな理由があるようですが、今でも悔しいとはいえ、吹浦観光協会のような、厳しい助言をしてくれる人がいてもいいように思います。おかげでご迷惑をかけず?に、まだ生きています。
それにしても、今朝ほどBSでこの遭難事故に関する韓国の報道番組を見ていましたが、①新潟駐在韓国総領事のインタビューでは、事故に対応した日本側への謝辞がない、②救援にあたった警察ヘリの「日の丸」が映っていない映像のみ使う、など、こういう人道的な報道でそこまでやるかと言いたかった。大人になりなさい、韓国。